円形脱毛症の原因は本当にストレスなのか?
ネットニュースを見ていて発見した記事。
”10円ハゲ”の原因は精神的ストレスではない?円形脱毛症のメカニズム<週刊朝日>。
私自身、この病気になってからお医者さまからいろいろな話を聞いてきましたが、まだ知らないこともあり、興味深く読ませてもらいました。
記事では、円形脱毛症の原因は遺伝子タイプによる体質だと説明されています。
遺伝的に円形脱毛症になりやすい型を持っている人がウイルスによる感染、アレルギー症状、出産、ケガ、疲労などをきっかけに発症する、ということで、精神的ストレスが発症の原因になるかは科学的に証明されていないそうです。
もちろん、私もお医者さまからこのような説明は受けていて、私の場合はアトピー性皮膚炎が一因となっているのではということです。
お医者さまのお話では、円形脱毛症に関してはまだまだ解明されていないことが多く、推測でしか言えないとのこと。
ある意味、難病ですよね(命かかってないけど)。
ところで、私が一番気になったのは、コメント欄です。
それでも円形脱毛症の原因はストレスだ、というコメントの多いこと!
なんだか、発症当時の自分を思い出して悲しくなってきました。
確かに今まで「円形脱毛=極度のストレス」とステレオタイプに言われていました。ていうか、今も言われています。
テレビドラマなんかでも、精神的に追い詰められたヒロインが鏡の前で頭を触ると、ごっそり髪が抜けて…なんて描写、私の記憶にもあります。
当時は衝撃的でしたねー。まさか将来自分がそんな目に合うとは思ってもいませんでしたけど。
いや、それどころか髪の毛全部抜けてしまいましたよ。
話が逸れましたが。
実際に円形脱毛症を体験した人達も多くコメントしているようなので、その意見は正しいのかもしれません。
いえ、きっとそれも正しいのだと思います。
でも。
円形脱毛症の患者、全員が全員、ストレスが原因とは限らない。
特に私のようにな重症患者は、やはりストレスだけが原因ではないと思っています。
むしろストレスは後からついてくるもの。
「大丈夫?何か心配なことでもあるの?」
「つらいことあるなら吐き出しなよ」
こんな言葉をかけられ、腫れ物に触るようにされればされるほど当時の私は
私は可哀そうな人間なんだ。
不幸そうに見えているんだ。
と自己暗示にかかったように落ち込んだのです。
もちろん、その言葉をかけた本人は心配してそう言ってくれているのはわかります。
でも、私にとっては、自分を、そしてその時の私の全てである家族を否定されたようで、悲しくて、悔しくてたまりませんでした。
そして抜け続ける髪の毛。当時の絶望感は今思い出しても涙が出てきます。
私の場合、きっかけは別のもので、精神的ストレスがそれを助長した、というのが正しいような気がします。
だって。当時も今も思っているのですが、精神的ストレスだけが原因なら、ここまで髪がなくなる前に私、死んでますって。
ということで、今回の記事のような話題が多くのところで取り上げられ、円形脱毛症について正しく理解されるようになればいいなと思います。
そうしたら、私のようになる前にすっきり治る人ももしかしたら増えるかもしれませんよね!(いいなぁ~)