ただいま育毛中 ~脱毛症主婦のゆるゆる育児・育毛日記~

円形脱毛症(~全頭型)でウイッグ生活7年目。2児のママがゆるーく育児・育毛についてつづります。

道端アンジェリカのインタビューに思う、皮膚の病気を患うということ。

今朝の情報番組で、モデルの道端アンジェリカさんが自身の患う乾癬(かんせん)という病気について語っていました。

乾癬とは、皮膚の一部に赤い発疹ができ、そのうちかさぶたのように白っぽくなり、触れるとその部分がぽろぽろと剥がれ落ちてくるという皮膚の病気で、強い痒みなどを伴うこともあります。
手足や顔など、人目につく所にも症状が現れるので、女性にとっては特につらい病気です。

アンジェリカさんの場合、その職業柄、更に悩みが深刻でした。
容姿の美しさを求められる中、あらゆるファンデーションを試すことで症状を懸命に隠し、それでも「モデルのくせに」肌が汚いなどと中傷され、もういいやと思って乾癬であることをカミングアウトしたそうです。

「乾癬は、感染しない病気です」
アンジェリカさんは力説していました。
病気のことを知らなかった友人に、「感染症なの?」と聞かれて、とても傷ついたといいます。

私も昔、乾癬を患っている人に会ったことがあるのですが、男性だったその人も、自分の病気にずいぶんコンプレックスを持っているようでした。当時の私はそんな病気があるとも知らず、悪気もなく「どうしたの?」と聞いてしまったのですが…。

知らないって、残酷です。

私も、円形脱毛症になったのは精神的なことが原因だという周囲の思い込みに逆に追い詰められた時期がありました。
もっと以前、20代前半には、アトピー性皮膚炎で顔中赤くジュクジュクしていて、他人に顔を見られるのが嫌でたまらなかったこともあります。
気持ちが弱いからじゃない。自己管理ができていないからじゃない(私の場合、絶対とはいえませんが…。アトピーは仕事のストレスに加え、職場のタバコの煙が悪影響だったらしく、異動になったら快復しました)。
ある日突然、他の人と何も変わらない生活をしていてもなることがあるのです。

世の中にある全ての病気を知ることは不可能です。
でも、
何も知らないまま、自分の想像で勝手にあれこれ言うべきではないと思う。
もし身近に自分のよく知らない病気の人がいたら、少しでもいいのでまずはその病気について調べて、考えてもらいたい。

これは皮膚の病気に限りませんが。

皮膚の病気ってどちらかというと病気の中ではわりと軽く見られがちです。
皮膚がんなどは別にして、基本的に命にかかわらないことが多いから。
でも、それだけ本人も心の内を吐露しにくい環境があるのではないでしょうか。
大変、つらい。でも、私よりももっとつらい人がいる。周りも、死ぬような病気じゃないし、って思ってる。

でも、見た目に醜くなるのは、やっぱり、悲しいんです。
だって、周囲の自分を見る目が違うと思うから。
もし私がウィッグなしで人前に立ったとしたら。
きっと感じるであろう周りの視線に、私はまだ耐えられないと思う。
結局それって、自分で自分を見る目も違うってことなんですよね、多分。
誰だって、美しいものとそうじゃないものがあれば美しいもののほうがいいと思うのは当然。
そう思ってしまう自分の心も美しくないなと思うけれど…。

アンジェリカさんは現在、同じ乾癬患者の人たちと一緒にファッションショーをするなど、病気でも普通の人と同じようにファッションを楽しんだり、乾癬についての理解を広める活動をしているそうです。
カミングアウトしたことで心も軽くなり、自分にできることも明確になったのだと思います。

インタビューの最後に、アンジェリカさんはこう言いました。

「前ほど(乾癬であることを)気にしない」

そう言う彼女の笑顔が、本当に素敵で、美しく見えました。

maoran.hatenablog.com

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