ただいま育毛中 ~脱毛症主婦のゆるゆる育児・育毛日記~

円形脱毛症(~全頭型)でウイッグ生活7年目。2児のママがゆるーく育児・育毛についてつづります。

ジェットコースターとウィッグ問題。USJフライト・オブ・ザ・ヒッポグリフの場合。

映画『オズランド』の原作、小説『オズの世界』を読んでみた。

書店で女優の波瑠が表紙の文庫本を見つけて、なんとなく手に取ってみました。どうやら今月公開の波瑠主演の映画の原作らしく、カバーが通常のものと映画仕様と二重掛けみたいになっていました。
映画名は『オズランド』ですが、原作は『オズの世界』といい、小森陽一さんという映画『海猿』や『252生存者あり』を書いた作家さんの作品だそうです。
海猿』『252~』は男らしさが目立つ作品という印象なのに対して、『オズランド』は遊園地を舞台とした波瑠扮するヒロインのお仕事&ラブストーリー??と興味を持って、読んでみました。

感想としては。ちょっと勝ち気で、でも何故か人に振り回されてしまうヒロインに女優波瑠のイメージがぴったりすぎて、読みはじめから最後までずっと私の頭の中で波瑠が怒ったり、泣いたり、笑ったりしていました。
カバーで先に波瑠を見たから影響されたかな?と思ったのですが、後で映画のサイトを見てみると、原作者はどうやら最初から波瑠をイメージして作品を書いておられたらしいです。なるほど、納得。
内容を詳しく書いてしまうとネタバレになりそうなのでやめておきますが、遊園地という夢の国で働くヒロインが、遊園地のプロフェッショナルとは何か?と自問自答しながら成長していく、そんなお話です。

USJで、ウィッグしたたままジェットコースーターに乗った話。

前置きが長くなりましたが。
遊園地といえば、ウィッグ愛用者がぶつかる壁の一つにジェットコースターがあります。

これはもう3年程前になりますが、私が家族でUSJに行ったときの話です。
JTBのアーリーパークインシステムを使って朝イチからパークに入場した私たち。通常のゲストよりも15分ほど早くパークに入り、人気のハリー・ポッターエリアへ直行しました。
旦那さんはもちろんメインアトラクションに乗りに行ったのですが、当時はまだ息子1号も幼く、私も怖いのは苦手だったので、二人で外でまちぼうけの形になりました。

とはいうものの、来たからにはライドも体験したーい。

と思った私は、息子を連れてフライト・オブ・ザ・ヒッポグリフに様子を見に行くことにしました。
こちらは回転のないジェットコースターで、私や息子でもなんとか大丈夫そう。
乗ってみようかなぁと、ライド入口に向かってゆっくり歩き始めたところ、

「お姉さん、その髪色きれいですねー」

と、前方から話しかけてくるスタッフ。
あ、これは。と、とっさに感じ取った私。

「ありがとうございますー。実はこれ、ウィッグなんですよー」

「そうなんですか?とっても素敵です。あ、このライド今空いてますけど、乗ります?」

「すぐ乗れるの?やったー。じゃあお願いしまーす。でもウィッグ大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫ですよ。ただ、ちょっとクリップで止めていただくことになりますけれども。どうぞー」

歩きながらいくらか会話した後ライドの入り口で別れ、息子と二人ライド前まで進んでいくと、そのスタッフが先に連絡しておいてくれたらしく乗車担当スタッフから紐のついたクリップを手渡されました。これでウィッグが飛んでいかないようにつなぎとめておいてください、とのこと。
もちろん、ライドでは余計な心配をせずに楽しむことができました(息子の何とも言えず低い叫び声が面白すぎました)。
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USJという非日常的空間とその高揚感ですっかり忘れていたのですが、ジェットコースターって、ウィッグの天敵じゃないですか。
いくらクリップ内蔵ウィッグとはいえ、いくら回転のないコースターとはいえ、外れてしまう危険性は十分にあります。
そうなったら私もライドも大変なことに…。
スタッフはそれを事前に察知して「もしかしてウィッグ?」と思った私にさりげない会話で探りを入れ、注意を促してきたのかなと後になって思い至りました。
当時の私はまだ微妙にウィッグへの劣等感があったので(いまいち自然じゃないのは自覚してたし)、こんな風に話しかけられないと悲しい思いをすることになっていたかもしれません。
平日の朝イチでゲストも少なく、余裕があったからできた事なのかもしれませんが、ゲストに嫌な思いをさせず、それどころか楽しい思い出の一つにしてしまう、そんな気遣い。プロフェッショナルだなあと思いました。

あ、私の現在のウィッグは、その頃よりずいぶん自然なものに変わりました、いちおう。

※2018.10.13現在、フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフはウィッグを着用したままの乗車はできないことになっているようです。ただ、クルーに相談してくださいと記載されているので、聞いてみる価値はあるかもしれません。USJ公式サイト内のアトラクションご利用基準にその他ライドを含め記載されているので、参考にしてください。

絶対おススメ!JTBのアーリーパークインシステム